2009/12/11

ごめんね

旧宅より最後に搬入した荷物が重くて天袋に入れられず、床の上にそのまま放置しておいた。夜息子が中に入っていたアルバムの、わたしが大学の頃飼っていた灰色の大きな猫の写真を見つけて歓声を上げる。
可愛い猫だねー。ママの猫?/うん〜。でも5歳のとき死んじゃったんだよ。/
どうして?/車にはねられて。/病院に連れて行った?/行かなかった。見つけたとき、もう血が乾いて道路にくっついてた。/かわいそう〜。跳ねた奴、牢屋行きだね/そうだね。探したけど、みつからなかったよ。/何日くらい眠れなかった?/3日くらいかな。/悲しいと眠れないよね/そうだね。眠れないね。くーたんもそんなことあるの?/あるある〜。
写真をパラパラしつつ、脇に合った昔の結婚式の写真を手に取って、大笑い。
なにこれー。ママ?/あはー。そうだよー。/へんなの。今の方が良いよ/そう?ありがとう。/なにこれお父さん?むかしからふとってるー。あはー。/そうだねー。ママは痩せっぽちだねー/
しばらくあれこれ見ていたと思ったら急に手を止めて
あ、ごめんね!なんか、猫の写真みちゃって。悲しい気持ち思い出させちゃったんじゃない?/え?そんなこと気にしてくれるの?優しいね。いい男だね。ありがとう。もう平気。
と、言いつつも
いや。ママのほうこそいろいろ思い出させちゃったんじゃないの?ごめんね/いやー全然。ママはバカだねー。ねーるー。/
といってベッドに潜り込む。
でも、やっぱり一時間くらい眠れないようだった。
間抜けなママを守ってくれてありがとうございます。できるだけ心配かけないようにしますから。

逆か!ごめんね。